英検で問われているのは英語力だけではない?
コラム5月24日に実施された英検を受検された皆さま、お疲れさまでした。
結果を楽しみにしている人もいれば、不安な気持ちで発表を待っている人もいることでしょう。
英検は合否が出る試験ですので、もちろん結果は大切です。しかし、英検対策を通して生徒たちを見ていると、毎回感じることがあります。
それは、「ライティングが苦手な生徒は、必ずしも英語が苦手なわけではない」ということです。
特に3級以上の級では、ライティングが重要な得点源となっています。近年は出題形式も変化し、情報を整理したり、自分の考えを論理的に表現したりする力がこれまで以上に求められるようになりました。
ライティングというと、「英語で文章を書く力」が必要だと思われるかもしれません。もちろんそれも大切ですが、実際にはそれだけではないように感じます。
英検対策をしていると、単語や文法はよく理解しているのに、ライティングになると手が止まってしまう生徒がいます。
そのような生徒からは、
「英語が分かりません」
ではなく、
「理由が思いつきません」
という声を聞くことがあります。
英検のライティングでは、自分の意見を述べたり、与えられた情報を整理したりすることが求められます。そこで大切なのは、単に英語を知っていることではありません。
例えば意見を書く問題では、「賛成か反対か」そのものよりも、「なぜそう考えるのか」を相手に分かるように伝えることが重要です。極端に言えば、どちらの立場を選んでも構わないのです。
これはディベートにも通じる考え方かもしれません。自分の立場を決め、その理由を整理し、相手に伝わる形で説明する力です。
英検が近年重視しているのは、単に英単語や文法の知識だけではなく、「考えを整理し、自分の言葉で伝える力」なのではないかと感じます。
英語の試験でありながら、「自分の考えを説明する力」が求められている点はとても興味深いところです。近年の英検の変化を見ていると、英語教育そのものが「知識を身につける学習」から「考えを伝える学習」へと少しずつ変わってきているように感じます。
今回の英検で手応えを感じた人も、思うような結果にならなかった人もいるでしょう。
結果だけに目を向けるのではなく、ぜひライティングについても振り返ってみてください。そこには、次の級への合格につながるヒントが隠れているかもしれません。
(Kiyomi)